耳も遠くなって何度も同じことを言わなきゃならないし、愚痴やわがままばかり言うお母さんに怒ってばかり、、、
50代以降、親の老いは悩みの種となりますね。
親が高齢になり一人暮らしになると、心配で実家へ行く回数が増え、親と過ごす時間が多くなります。
でも、親の老いを受け入れられずに、ついきつくあたってしまう、ということありませんか?
私も父が他界してから母が一人暮らしとなり、大変苦労しました。
老いた母との時間が苦痛で、会えば母につらくあたってばかり。
実家から帰る道中、『なんであんな言い方をしてしまったんだろう、、、』といつも後悔していました。
ただ、その後悔から親との上手な付き合い方を学ぶこともできました。
今回は、老いた親との上手な付き合い方をご紹介します。
母親につらくあたってしまう、親との時間が苦痛、という方、簡単に出来る方法なのでぜひ試してみてください。
年老いた親にイライラする原因とは?
年老いた親にイライラする、優しくできない、と悩んでいる方は多くいます。
もちろん私もそのうちの一人でした。
耳が遠くなり、もの分かりが悪くなり、いつも愚痴ばかり言う母にイライラを募らせ、何度怒ってしまったか、数え切れません。
その度に、『なんでお母さんといるとこんなにイライラするんだろう』と悩んでいました。
私と同じように悩んでいる方は多く、調べてみると親へイライラしてしまう原因には以下のようなものがあるそうです☟
- 仕事や家事、子供の世話で忙しい
- 実家を出てから親と関わる機会が減っている
- 加齢によって親の体調、自分の体調が変化している
- もともと親との相性がよくない
- 金銭的な余裕がない
こうしてみると自分の余裕のなさが、親との付き合いでイライラを募らせてしまう原因と言えます。
仕事に家事に子供の世話、それだけでも十分大変なのに、その上親の面倒をみるとなると、誰でも疲弊して気持ちに余裕がなくなります。
ましてや離れて暮らす親へ会いにいくとなると、仕事の休みが1日~2日つぶれてしまうことになります
仕事の疲れを癒したい休日に親と過ごさなくてはいけない、、、と思うと憂鬱になっても仕方ありません。
また、親が80代以降ともなれば病気を抱えているの場合もあり、その上自分の病気や体力低下が重なれば、イライラせずにはいられなくなります。
体調よく元気でいれば人に優しくできますが、体調不良ではたとえ親でも優しくするのは難しいものです。
そして、金銭的な面もイライラの原因に。
実家へ行くには交通費や食事代などがかかります。
そういったお金を親が出してくれる方もいるかもしれません。
ただそうでない場合、程度にもよりますが、金銭的余裕がないと『大変な思いをして来ているのに』と思ってしまうのも無理ありません。
父が腎臓病を患い透析が必要になってからも、どう接していいのか分からず、何もしてあげられませんでした、、、
年老いた親との付き合い方でよくある悩み
親が高齢になり、頑固でわがままになった、、、と困っている方も多いようです。
可愛い子供が言うわがままとは違い、大人のわがままは質が悪いと言えますね。
私も糖尿病を患っている母が甘いモノばかり食べたり、医師から歩くようすすめられても「足が痛い」と言って、全然動こうとしないことを怒ってばかりいた時期がありました。
今思えば一人暮らしの寂しさから、かまってほしい一心でわがままを言っていたのだと想像がつきます。
わがままや言うことをきいてくれない親の言動に耐えられず、イライラして優しく接することが出来ずきつい物言いをしてしまうことに苦しむ方も多いようです。
優しくしてあげたい、という気持ちと、【老いた親】を受け入れられない拒否感との葛藤は本当につらいものですね。
また高齢者の特徴として愚痴が多いことも悩みになります。
口を開けば愚痴ばかり、となると親と過ごすことを避けたくなります。
歳を重ねると、記憶力が低下して物忘れもひどくなり、体中痛いところや自由に動かせない箇所も出てきて身体的に不自由にもなります。
動きたくても動けない、思い出せたくても思い出せない、話したくても忘れている、そんなジレンマを抱えるお年寄りが愚痴っぽくなってしまうのはある程度仕方ないことなのかもしれません。
また、今の時代や子供の価値観を理解できずに愚痴が多くなるケースもあります。
年老いた親との上手な付き合い方
ここまで親との付き合いでイライラする原因や、多くの方が悩むことをみてきました。
私は皆が同じようなことで悩み困っていることを知り、少し心が軽くなりました。
そして、私の親への不満が一気に解消したのは【あと何回親と会えるのか?】を計算してからです。
80代になった頃、私の母親への不満はピークだったと思います。
糖尿病、心臓病に加え、がんも患った母が心配で実家へ行くことも多く、病気で自由がきかない母に優しくしてあげられない自分が情けなく、母と会えば嫌な思いを家に持ち帰ってくる状態。
でもそんな時、ふと母とあと何回会えるだろうか?と考えてみました。
正確な計算などできませんが、もし90歳まで生きるとして月1回だと年間12回。
それが8年だと96回です。
もちろん、それよりも少ない可能性の方が大きいと言えます。
会いたくもない職場の上司には毎日会えるのに、大切な母と会えるのはあと100回未満。
ただ今ではそれはもう叶わぬ回数となってしまいました。
母の一人暮らしは今年終了、今は兄と同居しています。
兄と居ることは安心ですが同居は上手くいっていないようで、母は肩身の狭い思いで日々暮らしているようです。
私のあと96回の計算は誤算でした。
今は月に1回も会えない状況となりましたが、だからこそ会える日を大切に過ごせています。
そして、あんなに嫌だった母との時間が愛おしいものになっています。
まとめ
【後悔先に立たず】とは本当によく言ったことわざで、母となかなか会えなくなった今、『あの時もっとこうしておけば』という後悔ばかりです。
母がわがままを言ったら「寂しいんだろう」と気持ちを汲んであげればよかった。
愚痴ばかり言っていたら「思うように体が動かずもどかしいんだろう」と分かってあげればよかった。
老いた親への不満が消えない方、私のような後悔をしないためにも、ぜひあと何回親に会えるのか?を計算してみて下さい。
きっとイライラはほのぼのした気持ちに変わると思います。